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断酒に代わる「制酒」で酒害克服 [技法]

 アルコール依存は病気ではありません。ですから、医療機関に行っても抗酒薬の処方箋と断酒サークルの連絡先を渡されておしまいです。それしか医師には打つ手がないのです。

 抗酒薬とは一種の「毒」で、服用後に酒を飲むと、ほんのちょっとの量でも動けなくなるほど泥酔し、吐き気や頭痛などひどい症状を引き起こす残酷な薬です。

 人間には理性が、精神があります。理性的に合理的に行動できるのが、人間がほかの動物と全く違うところです。なのに抗酒薬は人間性を否定するもの。わたしは断固服用を拒否します。

 断酒サークルとは、酒をやめたいと思う人たちがミーティングを持つことで、過去の生き方を反省し、アルコールへの欲望を断とうというものです。それ自体はよいことですが、断酒サークルはしょせん人間の集まりです。善人もいれば悪人もいるでしょうし、親切な人もいれば意地悪な人もいるでしょう。

 そもそも断酒サークルのミーティングで社会的地位や生い立ち、教養、収入も違う人間が集まって、実りある話ができるでしょうか。人間関係に煩わされない保証はあるのでしょうか。わたしにはとてもそうは思えません。

 そもそも、断酒は難し過ぎます。また手法として過激です。いきなり酒を断ったときの、離脱症状(禁断症状)のダメージ・危険性も全く考慮されていないのです。

 断酒に代わって、わたしが提唱するのは「制酒」――お酒をうまくコントロールして飲む方法です。

 断酒が断食なら「制酒」は一種のダイエットです。肥満を改善するときに断食を主張する専門家は少ないですが、なぜかお酒の問題になると専門家は一様に断酒を主張するのは奇妙です。例の自動的・処罰的な道徳心が根底にあるのではないか、と思われます。

 アルコール問題にお悩みの方は、ほんの少しの間だけで結構ですから、考えてみてください。断酒と制酒、どちらが簡単で合理的でしょうか。どちらが自分にはできそうでしょうか。

 多くの方が「制酒」を支持されることと思います。実際「制酒」は過激ではなく、穏当で容易なのです。基本的にだらしないわたしができていることからも、おわかりでしょう。

 次回以降、皆さんといっしょに、わたしの体得した「制酒」方法を紹介・実践していきたいと思います。一緒にアルコール依存を乗り越えましょう。
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やすし

更新ないですが依存症は制圧できましたか♪
良かったら教えてくださいませ。
by やすし (2014-10-04 21:18) 

なおみ

つい一杯だけ” で止まらないのが、アルコール依存症ですから、その一杯が最悪の飲酒に戻る出発点なのです。
そういう意味で、意思力に頼るのではなく、正しい治療を継続していく事が望ましい病気でもあり、「完治しない」 という訳の一つがこれです。
正しい治療とは、専門外来と、自助グループへの出席、ご家族の正しい認識と対応、家族グループへの出席を続ける事などです。
飲み方そのものの「コントロールが戻らない」のと同様に、病気の進行に伴って、重症のアルコール関連身体疾患や脳萎縮、家庭機能など、元に戻らない影響が増えていく病気でもあります。


by なおみ (2014-10-04 21:54) 

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